上海式マッサージについて

 

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上海式マッサージ 推拿について
推拿とは、鍼灸、湯液 (漢方)と共に、中国三大手技療法の一つとして長い歴史をもった手技療法です。日本における按摩と混合されることも多いですが、按摩より広範囲な手技療法で運動療法的なものも多く,正骨手技(骨格操作)的なものも多く含まれています。 中国医学の理論に基づいて手技療法体系ができあがっている推拿は、足をくじいたり ,脱臼、突き指など関節、靱帯、筋肉などのずれを修正することはもちろんですが、内臓の働きの調整、ホルモンのバランス、気血の流れに対しアプローチいたします。 身体の表面には 700ほどの経穴(つぼ)があると言われています。経穴は、経絡と呼ばれる気の通り道の上にあり、それらは内臓器官に連絡していると考えられています。このため、内臓や体内の機能の不調が身体の表面にあらわれる、推拿はこの体表の変化に対して刺激を与え、内蔵機能や体内組織に良い影響を与えるようアプローチするのです。

長い推拿の歴史のなかで、上海で考案された一指禅推拿法は、紀元 500年インドの僧菩提達磨が中国を訪れ、嵩山少林寺で壁に向かって九年間座り修行する過程で生まれた方法であるという伝説があります。なかでも上海で絶大な支持を得ているこん法は、一指禅推拿から発展したものであり、1960年代に一指禅推拿流派の季峰原が創始しました。こん法を主要手法として、揉法、捻法、按法、拿法、搓法と四肢の被動運動を用います。経絡、経穴のほか、解剖、病理学を応用した関節運動をしながら手首の運動によるこん法の刺激を患部に与えます。

推拿の歴史
推拿は、鍼治療、漢方薬と並んで、中医学に古くから伝わる手技療法の一つです。 現存する中国最古の医学書「黄帝内経」 にも記されており、その歴史は紀元前 2300年ごろにまでさかのぼると言われています。 その後 ,春秋戦国時代(B.C.722~221)には本格的な医療法として確立されました。

そういった推拿の深い歴史の流れの中で、 紀元 500年インドの僧菩提達磨が中国を訪れ、嵩山少林寺で壁に向かって九年間座り修行する過程で生まれた方法であるという伝説もある一指禅推拿法は、 上海中医薬大学の各附属病院が中心となって、江南の周辺から全国にわたり、一指禅推拿を用いて推拿の臨床に活躍している臨床家は数の上でも質の上でも他の推拿流派を圧倒し、一指禅推拿 ( The Thumb-Pushing Within Meditation ) は中医推拿の分野において重要な地位を占めるようになっています。「一指禅」はもともと仏教の禅宗門派の用語であり、「万物帰一」という意味を指しています。

六大推拿流派の紹介
一指禅推拿流派
上海、江南、江北一帯に古代から伝わり、6世紀の達磨の禅から始まるとも、清朝から始まるとも言われています。一指禅推法を主要手法とし、按法、摩法、拿法、推法、搓法、抄法、滾法、纏法、揉法、捻法、搖法、抖法の12法を含みます。経絡に沿って穴位を調整する弁証施治を旨とします。こん法推拿流派
1960年代に一指禅推拿流派の季峰原が創始しました。こん法を主要手法として、揉法、捻法、按法、拿法、搓法と四肢の被動運動を用います。経絡、経穴のほか、解剖、 病理学を 応用した関節運動をしながら手首の運動によるこん法の刺激を患部に与えます。内功推拿流派
擦法を主要手法とします。ほかに五指拿法、撃法が特徴です。少林内功を施術者、患者とも練功します。正骨推拿流派  (正骨按摩、傷科按摩)
骨、関節、筋骨を調整します。正骨手法と推拿手法を行います。点穴推拿流派 (指圧推拿、指針療法)
按法、点法、圧法などの手法で穴位を刺激いたします。

小児推拿流派
幼児に対して行う推拿です。

その他の流行中の推拿

足底推拿
リフレクソロジーの原型。薬湯の入ったお湯おけに5分から10分足をつけ、温まったところで行います。手法は親指の先、関節、人差し指の関節などを使い、按法、推法、揉法などが主です。

盲人推拿
中国でも盲人が推拿を行うシステムがあり、大きな盲人推拿施設が作られています。手法はこん法、一指禅などはほとんどなく、揉法、按法、圧法、推法、拿法などの手法が中心です。

保健推拿
決められた時間内に全身をまんべんなく行うものです。手法は盲人推拿とほぼ同じです。

推拿の主な手技
1.推 法
推法とは、指・手掌・肘などで ?T経穴・患部などの各部位を単一の方向に推し動かす手技です。上から下へまたは左から右へ、一方向に動かしていきます。2.拿法
拿法とは掌全体で筋肉をつかみあげる手技です。筋組織などをもちあげ、時間をおき、ゆるめて元に戻します。3.按法(あんぽう)
按とは字の如く、按摩の按であり、圧抑するという意味です。すなわち、各 部位に力を入れて押さえる手技です。 圧力の深さは、浅い時は皮肉に、深い時には骨格・関節・臓腑にまで及びます。按法は全身各部位または殆どの疾患に適用することができます。4.摩法(まほう)
摩法とは、やはり按摩の摩で、掌や指などで各 部位を摩擦する手技です。皮膚表面を回しながら撫でるように摩擦します。 30~60回/分、から100~200回/分ぐらいの速度で行います。損傷性胸脇痛・便秘・下痢などの施術に適用されます。5.揉法(じゅうほう)
揉法とは、拇指球・掌などで 各部位の皮下組織を揉む手技です。 揉法の刺激は緩やかで、全身各部位に適用することができます。6.点法(てんほう)
点法とは、「 指針法」ともいわれ、 指で 経穴などの各部位を深く圧する手技です。点法は適用範囲が広く、神経痛・関節痛・筋肉痛・胃痛などの施術にも適用します。

7.圧法(あっぽう)
圧法とは、各部位を力を入れて圧する手技です。按法とよく似ていますが、圧力の強さは按法より強めです。脊柱・四肢部などに用い、脊椎炎・肩凝り・腰痛などの施術で適用されます。

8.捏法(ねつほう)
捏法とは、指で経穴や各部位の皮膚・筋肉をつまむ手技です。拿法と似ていますが、力が比較的弱いのが特徴です。そのため全身に用いられ、肩凝り・神経痛・栄養不良などに適用されます。

9.擦法(さっぽう)
擦法とは、掌や指などで各 部位 を摩擦する手技です。摩法がゆるやかな摩擦だったのに対し、擦法は掌を往復させて皮膚をこするように摩擦していきます。擦法は全身各部位に用いられ、神経痛・冷え症・筋肉痙攣・軟部組織損傷などに適用されます。

10.搓法(さほう)
搓法とは、両手掌を向かい合わせて四肢や肩などの両側を挟み、こすり揉む手技です。主に肩・上肢・脇部に用いられ、肩部や上肢部軟部組織損傷・高血圧症などに適用されます。

11.滾法(こんぽう)
こん法とは、簡単に言えば、マッサージチェアでいうところのローリングを行なう手技です。約120~160回/分の割合で手首等を滑車のように転がします。経筋の緩和にアプローチいたします。

12.抖法(とうほう)
抖法とは、四肢を小さく素速く揺り動かす手技です。四肢の末端を握り、柔らかい力で肢体を連続的に振り動かします。四肢関節活動機能障害などに適用されます。

13.振法(しんぽう)
振法とは、各 部位に指・掌などをしっかりと押しつけ、細かく、連続的に振動する手技です。振顫する頻度は約10Hzに達することが必要であると言われています。

14.揺法(ようほう)
揺法とは、各部位を大幅で緩慢に揺り動かす手技です。各関節の活動機能障害の予防・治療に適用され、関節癒着・拘縮などにアプローチいたします。

15.抜伸法(ばっしんぽう)
抜伸法とは、各部位の一端を固定しながら、ほかの一端を牽引・伸展する手技です。関節の可動域を広げることができるため、脊柱・四肢部諸関節に適用し、骨折・脱臼・軟部組織損傷・関節拘縮などにアプローチいたします。

経筋療法
つぼ療法についてはご存知の方もおおいですが、経筋療法についてはまだまだ知られていません。中国医学では気の通り道を経脈、気の出入り口を経穴(つぼ)と呼んでいます。経脈、経穴が体の表面、皮膚にあるのに対して経筋は皮下、筋肉に近いところにあります。鍼灸ではこの経脈と穴位を刺激し調整します。12本縦にはしっている12正経はそれぞれ内臓とつながっています。

左の図は小腸の経筋ですが図のように内臓に直接つながってはいないのです。手の筋肉、骨格に密接な関係があります。

経筋は経絡のように、内臓に直接つながっているわけではないですが、筋肉や骨格、関節の可動範囲に密接な関係があります。

普通、筋肉のこり、あるいは筋がかたいというのはだいたい経筋のことです。経筋をほぐすことによって、肩こり腰痛などの症状が緩和され、体が軽く感じるようになります。

鍼灸ではつぼを刺激して手技療法を行ない、推拿では経筋をほぐす、経筋療法だということができます。

こん法と並んで、上海式推拿の重要手法に揉法があります。摩法が体の表面、皮膚を刺激するのに対して揉法は皮下組織、つまり経筋を刺激する手法なのです。こん法と揉法を組み合わせて経筋をゆるめていくことにより体の緊張をとっていく。これが保健推拿法の原理です。